住職の紹介

 

経歴

昭和37年1月30日 旧騎西町に生まれる

昭和51年3月31日   智積院道場にて得度

平成5年7月13日     大福寺住職拝命

平成27年2月27日   権少僧正拝命

梵鐘はいつ鳴らすの?(平成30年檀徒総会にて

 鐘の音色はお釈迦さまのお言葉、もしくは声と言われています。これは梵鐘の上部に乳(ち)という突起があり、お釈迦さまの頭髪を表しています。

 鐘をつく場合は本堂への参拝前に鐘をつきます。これは仏様にご挨拶をする意味で鐘を鳴らします。早朝や夜明けは避け、静かに行うのが近隣の方への配慮になります。

 尚、参拝後につくのは「戻り鐘」と言われ、縁起が悪いとされています。

 また、法要などの仏事の予鈴としてつくという仏教の役割も果たしています。本来梵鐘は朝夕の時報(暁鐘、昏鐘)に用いられていました。単に時報としてたたかれたものではなく、その響きに聴く者は一切の苦から逃れ、悟りに至る功徳があるとされています。

 

 

花まつりって?

「花まつり」とは、毎年4月8日にお釈迦さまの誕生をお祝いする行事です。

 今から約2500年前の4月8日、ネパール国ルンビニーの花園でお釈迦さまは誕生されました。

 お釈迦さまは、生まれるとすぐに東西南北それぞれに7歩ずつ歩まれ、右手は天を、左手は地を指して、「天にも地にもただ独り私として尊いのである(天上天下唯我独尊)」と宣言されました。

 この時にお釈迦さまの誕生を祝い、周囲の花々は咲き乱れ、空からは産湯代わりの甘露の雨が降り注いだと伝えられています。

 この事から寺院や地域で行われる法要やイベントでは、たくさんの花々でお堂(花御堂)を飾りつけ、お釈迦さまの像に甘露の雨を表現した「甘茶(あまちゃ)」をかけるようになりました。

 

お盆の迎え方 ~ご先祖様と共に~

◯お盆の準備

 お盆の期間は地域によって様々ですが、東京では7月13日から7月16日、その他の地域では8月13日から8月16日に行われ、8月のお盆のことを旧盆とか月遅れのお盆といいます。

 お盆の前日までに、先祖の霊を迎える準備をします。精霊棚(しょうりょうだな)・盆棚や仏壇に、灯明、線香、生花、果物などのお供え物、精進料理を供えた霊供膳(仏膳)などを供えます。盆提灯を飾ってお盆のしつらえをします。新盆の場合は、新盆用の白提灯を忘れずに飾ります。お盆を迎えるにあたって、お墓や仏壇の掃除を事前に済ませておくことも大切です。

 精霊棚に揃えるものは、一般的に位牌・香炉・線香・蝋燭・燭台・りん・五如来幡・盆提灯・マコモ・笹竹・ほおずき・ミソハギ・山ユリ・杉の葉・はす・果物・そうめん・小豆・栗・小いも・茄子の牛・胡瓜の馬・お膳・水の子・団子・おがらのハシゴ(※地域によって異なります)

〇迎え火と送り火とは  またそれぞれのやり方

 先祖の霊をお迎えするのが迎え火、送るのが送り火です。

 迎え火は先祖の霊が帰ってくるときの目印になり、送り火は私たちがしっかりと見送っているという証になります。

 迎え火は8月13日、送り火は8月16日に行うのが一般的です。

一般には、家の門口や玄関で、焙烙(ほうろく)という素焼きのお皿の上でオガラを焚いて、先祖の霊を迎えます。お墓で行う場合は、お寺で火をもらい、お墓参りをしたあと、お迎え用の提灯に明かりを灯してその明かりと共に先祖の霊を家まで導いて帰ります。

 16日の夕方には再び同じ場所で、焙烙にオガラを折って積み重ね、火をつけて燃やし、送り火として先祖の霊を送り出します。

 お墓に送る場合は、精霊棚(盆棚)の火を提灯に灯して、その火の明かりと共に先祖の霊をお墓まで導いて行きます。お墓でろうそくの火を消して、仏の世界へお戻りいただきます。